タナカ製のガスブローバックガン「ブローニング ハイパワー Mk.3」の紹介です。 実銃/タナカともに「M1935」、「M1935ミリタリー」、「カナディアン」など多くのバリエーションがあるハイパワーですが、今回紹介するのはブローニング ハイパワー Mk.3のヘビーウェイトモデルです。 1934年に登場したセミオートマチックピストルですが、登場当時のハンドガンに比べて装弾数が多いことから「ハイパワー」と名づけられたそうです。 1989年に改良モデルで現行版ともいえる「Mk.3」が登場しています。 パッケージはイラストなども無いシンプルなハイパワー共通のもの。「Mk.3」や「HW」の表記はシールが貼られています。 このパッケージデザインは、他方の写真などを見ると生産(販売)時期により異なっているようです。 取説もシリーズ共通になっているようですね。その為に別紙で仕様変更についての注意書きも入っていました。 他の付属品類は少量のBB弾、調整用六角レンチがあります。 スライド、フレーム共にHW素材なので、触るとヒンヤリと冷たくザラッとしている質感もHWモデルらしいです。 スライド左側面には「BROWNING ARMS COMPANY MORGAN UTAH & MONTREAL P.Q.」の刻印が入ります。ただ、この刻印が薄くて所々で擦れ気味なのがマイナスポイント。 フレームのパーティングラインはフレーム外側とトリガーガードの内側もちゃんと処理されています。 装着されているグリップパネルはフィンガーレスト付のプラスチックグリップです。 ウッドタイプのものと比べて厚みがあるのかもしれませんが、握りやすいですね。 ハンマーはスパータイプになっていて指を掛ける部分が延長され操作もしやすくなりました。 特にハイパワーの場合ですと、マニュアルセフティとは別にマガジンセイフティを備えているのでマガジンを抜いた状態ではトリガーがロックする機構を搭載しています。タナカのハイパワーの場合でもこのマガジンセイフティを再現しているのでマガジンを差していないときにハンマーが戻らないのは決して故障ではありません。 マガジン内にガスが残っている時にハンマーを戻す場合、起きているハンマーを指で押さえてゆっくりと戻す操作が必要となります。指を掛け部分が延長されているスパーハンマーだと幾分か楽ですね。 それとフレーム後部にあるマニュアルセフティは左右から操作できるアンビタイプになっています。 フロント・リアサイトはスライドとは別パーツの金属製でホワイトのスクウェアタイプドットが入れられており、私は丸型ドットに見慣れていたので、初めてMk.3を持った時は少し驚きました。 エジェクションポートのカバーには小さなフォントサイズで「CAL.9oLUGER」の刻印。その後方スライド側にあるエキストラクターは、一見すると別パーツかと思いきやスライドと一体のモールド再現でした。 フレーム側のトリガー上にもトイガンオリジナルになる「TANAKA WORKS」等の刻印があります。 スライドをコックすると僅かにアウターバレルも一緒に後退するショートリコイルします。アウターバレル側にはライフルリングなどの再現もあって良いのですが、バレル外側には薄らと上下にパーティングラインが残っていました。 真ちゅう製と思われるインナーバレルは固定されていてショートリコイルしません。その為、命中精度が良くなるという利点もあるのですが、スライドを引いた際やホールドオープン時に銃口ギリギリまで延長されている真ちゅう製のインナーバレルが目立ってしまうのが惜しいです。部屋撃ちの機会が多い当方としては、あと5o位インナーバレルを短くしたり、KSC製品みたいにバレルを黒染めして欲しかった部分ですね。 分解は、マガジンを外した状態でスライド左側面にある窪みに合わせてスライドを引きマニュアルセフティをかけスライドをロックします。 スライドをロックした状態でスライドストップレバーを引き抜くとが出来る仕組み。 スライドストップレバーを引き抜くとスライドとフレーム側に分けられます。 メンテナンス以外で分解する理由としては、ホップアップ調節があるかと思います。ホップアップ調節用のスクリューはバレルのチャンバー裏にあるので付属の六角レンチで操作し調整します。ただ、この手の調整方法は一度触ると[ホップが狂いやすい]というイメージがあり、このハイパワーだとホップ調整をいじったことはありません(^_^;) 肝心のブローバックエンジンにはWAより技術提供を受け、マグナブローバックエンジンを搭載しています。しかし、なぜかブリーチがスライドに固定されていないので、スライドをちょっと振っただけでもブリーチが外れてしまう謎仕様。 亜鉛ダイキャスト製のハイパワー共通マガジン。装弾数は20発。 何故かハイパワーのマガジンには側面にフォロアーとレーンが・・・。側面だとBB弾がジグザグの交互に並んで装填されているか確認しづらいですよね。 マガジン単体での重量は約276gとなっています。 放出バルブ側にはバルブロックなどもあって“マグナ”搭載モデルでみられる機構です。 いざ実射! スライドを引いてBB弾を「ガシャコン」と装填し、アイアンサイトを的に合わせてトリガーを引く・・・一瞬「アレ?」と思った瞬間、「バシュッ」という音とともにBB弾が発射され、スライドが心地よいブローバックをします。 「アレ?」の原因は重めのトリガープルで粘りっ気がある感触で、このハイパワー特有のトリガー感触に慣れないんですよね(^_^;) 初速は0.2gBB弾で10発射撃した平均は約70m/s(約0.49J)と思っていたよりも悪くないですね。部屋撃ちの至近距離(5m)での命中精度も狙った所に弾がまとまっていて好印象。 ただ、屋外や遠距離での弾道性などは不明です。 このブローニング ハイパワー Mk.3はタナカ製というだけあり、マガジンセフティ機能やハイパワー独特のトリガーフィーリングなど出来る限り実銃に近づけたモデリングやギミックを再現しようとする意気込みが伝わってくるガスブローバックガンだと思いました。 ブローバックのリコイルショックは大口径の大型モデルのように「ドカ、ドカ」来るような力強いものではありませんが、スレンダーなボディに見合ったシャープなブローバックショックですね。 眺めても楽しめるモデルガン的な要素もありながら、BB弾を発射できるトイガンに仕上がっているモデルです。タナカではハイパワーのバリエーションも多くモデルアップされているので自分好みのモデルを探してコレクションするのも良いですよね(^^) 定価:21000円(税別) 全長:199o 重量:約676g |
<< 前記事(2013/08/22) | ブログのトップへ | 後記事(2013/09/03) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
どうも、レビューお疲れ様ですノ |
具ロック URL 2013/08/25 14:22 |
具ロックさん// |
まるきち 2013/08/26 22:26 |
やっぱりMk.3は格好いいですねぇ^^いつか買おうと思って数年、他のガンばかり優先してずっと買えません(笑) |
フィンブル 2013/08/31 00:21 |
フィンブルさん// |
まるきち 2013/09/01 23:12 |
ハイパワー持ってるんですけどパーツ交換のついでにシルバーバレルにしようと思ってます。マガジンセイフティとかはオミット出来るんならしたいですねww大型のドットは裸眼の時でも使いやすいので重宝しますwww |
ヴィンス 2014/05/03 20:45 |
ヴィンスさん// |
まるきち 2014/05/05 13:42 |
物によってはハンマーとトリガーもシルバーのモデルがあるみたいです。初期かそこらの物かと…私のハイパワーはパッケージにデカデカと写真が掲載されてたので製造時期に違いがあるみたいです。 |
ヴィンス 2014/05/16 07:36 |
ヴィンスさん// |
まるきち 2014/05/16 21:40 |
俺も1935のミリタリーを使っています、タナカは、悪評も聞きますが、ちゃんと動くと思います |
はやと 2016/08/27 13:28 |
はやとさん// |
まるきち 2016/08/28 19:06 |
まるきちさんへ、返事ありがとうです、今日ロッケンのライフリングバレルをガンショップで組み込んできてもらいました、ブラックホールで、これを中古で手に入れた時に、木グリと共におまけについてきたものです |
はやと 2016/08/30 17:01 |
はやとさん// |
まるきち 2016/09/02 23:59 |
まるきちさんへ、返事ありがとうです、今日マルシンのハイパワーを手に入れてきました、最近はハイパワーにはまってきています |
はやと 2016/09/09 17:19 |
はやとさん// |
まるきち 2016/09/11 22:01 |
<< 前記事(2013/08/22) | ブログのトップへ | 後記事(2013/09/03) >> |