KSC USP.45 マッチ スライドHW ガスガン

KSC USP マッチ
KSC USP.45 マッチ スライドHW を紹介したいと思います。

USPは、ドイツの銃器メーカーのH&K社が1993年に開発したポリマー製フレームを使用したセミオートマチックピストル。Universal Self-loading Pistolの頭文字の名称で訳すと【汎用自動拳銃】という意味になります。

使用弾薬は、9x19mmパラベラム弾・.357SIG弾・.40S&W弾・.45ACP弾の4つがあります。
9x19mmパラベラム弾・.357SIG弾・.40S&W弾を使用するモデルは、フレームなどが共通、マガジンとバレル・スライドアセンブリーを交換することで口径の変更が可能となっています。.45ACP弾を使用するモデルは、ややサイズアップしており、他のモデルに変更することはできません。

バリエーションには、小型・短縮化して携帯性を高めた「コンパクト」、サプレッサーを装着する為にバレルを延長した「タクティカル」、シューティング競技向けにバレルとスライドを延長した「エキスパート」「エリート」などがあります。

HKから後継機種のP2000(は既にカタログ落ち)、P30、HK45なども登場していますが、これらのモデルと合わせて現在でもUSPシリーズは継続してカタログに記載されています(USPマッチはカタログ落ちしましたが、、)。

KSC USP パッケージ
このUSP.45 マッチは、先月に新品を購入したものです。スライドの素材をヘビーウエイト(HW)樹脂にアップデートしたスライドHWモデルになります。
USP.45 マッチ スライドHWモデルのパッケージは黒を基調としたデザイン。パッケージ・トップの左上に HK と海外製品にてよく見るデザインです。そのHKロゴの下にUMAREX関係の記載がありHKのオフィシャルライセンスを取得したようです。「45」としかプリントされていないので他のモデルと共通パッケージになっています。パッケージ横に見分け用に[USP.45マッチ]のシールが貼ってあります。


KSC USP パッケージ 2
パッケージを開くとUSPマッチ本体、マガジン、マズルキャップ、ホップアップアジャスター、キーロックデバイス、少量のBB弾、説明書、マッチ用補足パーツリストが入っています。

KSC USPマッチ 1
バレルを延長して、先端にスタビライザーやグリップ後端にマグウェルを搭載した競技仕様USPです。以前はABS樹脂製スライドモデルもありますが、スライドがHW樹脂になったことでKSCのUSPシリーズ中でも最大、最重量モデルになると思います。

競技使用に特化したモデルですが、裏腹にメディアでは特徴的な外見からアクションやSF作品に登場することも。特に映画「トゥームレイダー」にてアンジェリーナ・ジョリーが演じたララ・クロフトのUSPマッチを使用した2丁拳銃やそのリロードなどのガン・アクションは印象的でしたね。



KSC USPマッチ 2
スライドリリースレバー、コントロールレバーの操作パーツはアンビ化されています。
マガジンキャッチはノーマルのままですが左右から操作できるレバー式です。
KSCのUSP.45 マッチはシングル/ダブルアクションとセフティ/デコッキングの両方操作可能なヴァリアントを再現しています。

グリップのシボ加工やチェッカリングによりグローブを装着していた時でも滑り難くなっています。
しかしながら最近のポリマーオートでは主流になりつつあるバックストラップなどを交換できる機能は、USPに採用されていないのでグリップサイズを変更(細く)することは難しく、人によっては大きくて握り難いと感じるかもしれませんね。

USPマッチ スタビライザー 1
フレームの先端に取り付けられた特徴的なスタビライザー。このスタビライザーはスライドと同じHW樹脂製です。「Match」の刻印に白のスミ入れがされています。

フレームにシッカリと固定されておりグラつくこともありません。非常にタイトな設計のようでスタビライザーとスライドとの隙間が殆どありません。作動に問題はないと思いますが、個人的に耐久性が気になる部分なのでこの記事を書いた後にスタビライザーを調整する予定です。

USPマッチ スタビライザー 2
マズル側から見ると、スタビライザーがスライドから飛び出ているロングバレルを覆うデザインになっていますね。
先端に「HK」マークの刻印があり、こちらは赤のスミ入れがされています。
アウターバレルはロング仕様になり、インナーバレルもアウターに合わせて延長されたものを搭載しています。
マズルにポリゴナルライフリングの再現があります。

USPマッチ スタビライザー 3
コンペンセイターとは違いガスポートもなく、跳ね上がり抑制のウエイトとバレルカバーを兼用したものがUSPマッチ用スタビライザーです。

USPマッチ スタビライザー 取り外し
スタビライザーを取り外してみましょう。
まず右面にある六角穴ボルト2本を3 mmの六角レンチで緩めます。六角レンチは付属していないので別途用意してください。
当方の個体だとガッチリとタイトに固定されているのでボルトを外してもスタビライザーが取れず、少し振動を加えたら取り外せました。

USPマッチ スタビライザー 分解
HW樹脂のスタビライザーは左右分割の2ピース構造になっていて、フレームにあるアンダーマウントとトリガーガード前部を挟むように固定しています。

USPマッチ ロングバレル
スタビライザーを取り外したことでアウターバレルが剥き出しになり、ノーマルに比べて約4cm延長されているのが分かります。
この状態でも使用可能です(笑)
アウターバレルに合わせてインナーバレルもノーマルモデルに比べて39mm延長された142mmインナーバレルが使用されています。

USPマッチ フロントサイト

USPマッチ リアサイト
フロントサイトはタクティカル・モデルと同様に背の高いサイトです。
サイトトップにもHKマーク入りのリアサイトは、フルアジャスタブル・サイトになります。
マイナス・ドライバーでエレベーション/ウィンテージを調節できます。
フロント・リアサイト共に日光などの照り返し防止の為のセレーション加工がされていて、どちらも金属製の別パーツです。

USP スライドHW
スライドは.45口径モデルのものを再現。HW樹脂なので触るとヒンヤリと冷たいです。
同じくKSCのUSPコンパクト スライドHWモデルでもそうでしたが、シリアルナンバーやプルーフ刻印の線が細く薄くて見づらいです。

USPマッチ アウターバレル
スライドを引くとアウターバレルの中間に見える緑線は精度を高める為に設置されているOリングになります。

USPマッチ コントロールレバー
フレームの後端にコントロールレバーというデコッキングとセフティレバーを備えています。
ハンマー・コッキング時にコントロールレバーを水平よりも押し下げるとデコッキング操作となりハンマーはフルコックポジションからハーフコックポジションに、トリガーはシングルアクションからダブルアクションポジションに切り替わります。
そして、ハンマー・コッキング時にコントロールレバーを水平よりも押し上げるとコック&ロックとなりトリガーをロックします。ロック解除するにはコントロールレバーを水平位置まで下げると射撃できます。

トリガーは、裏側にトリガーストップを搭載したマッチグレード仕様になります。このトリガーストップ(トリガーストローク)を微調整することでき、精密射撃や速射に一役買っています。

USPマッチ トリガーストップ
私の個体だけでしょうか、トリガーストップのピンがトリガーの表側にまで少し飛び出していて指に当たってい痛いんですよね(^^;
トリガーストップを回してトリガーストロークを短く調節するとピンが引っ込みますが、今度はシングルアクションの時に調整したトリガーストップの影響でトリガーを最後まで引き切れず撃てません…。

ちなみにUSP.45タクティカルだと、ピンが飛び出ないように回して調節してみると、シングルアクション・ポジションからでもトリガーは引き切れます……。

USPマッチ マグウェル
本来だとオプションパーツであるマグウェル「JET ファンネル」も装備しています。このマグウェルは亜鉛合金製でマガジンを差し込む時にマガジンが触れると金属音が鳴るのが気持ち良いですね。

マグウェルは取り外すこともできます。その場合、グリップハウジング(ランヤードリンク)パーツがUSPマッチ専用のものになっているので、気になる時はノーマルパーツに交換してしまいましょう。

更にマガジンハウジング内側にある小さな円形のパーツは、不注意での暴発等を防ぐため設置されたロックアウトデバイスです。
このロックアウトデバイスを付属するキーロックデバイスで90度回転させるとマニュアルセフティと別なロック機構により射撃できなくなります。

USPマッチ ホップアップ
チャンバーに設けられた可変ホップアップ調節用のダイヤルです。分解することなくダイヤルを回すことでホップアップ調節可能ですが、ホップアップ調節するために専用ホップアップアジャスターが必要となります。
スライドと別パーツのエキストラクター。エキストラクターの上にある窪みが赤く塗装されローディングインジケーターが再現されています。可動しないものの省略しないで再現しているのは流石ですね。

USPマッチ スライドリリース分解
通常分解を行う為に、前記した通りスタビライザーを取り外します。
その後、右側にあるスライドリリースを取り外す必要があります。六角穴ボルトを2.5 mmの六角レンチにて緩めから引き抜きます。この六角レンチも付属していないので別途用意してください。

USPマッチ 通常分解
マガジンを取り外してからフレーム左側のスライドリリースレバーをスライドノッチの切り込みに合わせて抜き取り、スライドを前方に引く抜くと分解することができます。

USPマッチ リコイルスプリングガイド
リコイルスプリングとバッファスプリングが2重になっているリコイルユニット。
リコイルユニットはABSスライドのUSP.45と共通のパーツです。

スタビライザーで隠れていましたが、スプリングガイドはシルバー色の金属製です。
他のUSPシリーズと同様にスライドのスライドストップノッチの補強や欠け対策はされていません。

USPマッチ ハンマーユニット
ハンマー回りなど分解しないと見えない部分も実銃に寄せた設計になっています。
コントロールレバーを操作した時に動くディテントプレートのギミックは、分解しないと見れない機構ですね。

USPマッチ_マガジン.jpg
マガジンは亜鉛ダイキャスト一体型で、USP.45マッチ(システム7)用のロングマガジンになります。
フレームにマグウェルが装着されているので、ノーマルマガジンは使えなくなりましたが、マグウェルを取り外せば使用可能です。

マガジン前面にスリットがありフォロアーを目一杯下げるとフォロアーがロックされます。リップからBB弾を入れることができます。
ロング化されて、装弾数がノーマルマガジン比で4発多い29発になります。併せてガスタンクの容量も増えているようです。
USP.45マッチ用のロングマガジンは、USP.45(システム7)シリーズであれば使用可能です。

USPマッチ マグバンパー
バンパーにも「HK」マーキングが。バンパーは樹脂製です。

___

さて自宅内特設レンジ5mで実射すると狙点から外れるフライ弾が頻繁に発生してしまいます。
初速も上下にバラツキが出て安定せずに変だなと思い、原因を探ってみるとホップアップパッキンで問題を見つけました。
USPマッチ チャンバー
チャンバーをよく見るとホップアップパッキンの内周に結構なバリが出ていました(^^;

USPマッチ チャンバー分解
ということでチャンバーを分解してホップアップパッキンを取り出します。
折角なので「トゥームレイダー」のDVD💿を観ながら作業をしました^^

USPマッチ ホップアップパッキン
パッキンを取り出して改めて見ると薄くてヒラヒラ状のバリが出てますね。
このバリをデザインナイフでパッキンを傷つけないように取り除いていきます。

USPマッチ_ホップバリ取り.jpg
バリを取り作業後にサイドチャンバーを組み直してから覗くと、見る限りヒラヒラ状のバリも取り除けたと思います。

再び自宅内特設レンジ約5mで実射するとフライ弾が無くなりました。USPシリーズは狙点よりもに2~3cm下に命中する特徴がありますが、リアサイトのエレベーションを調節をして修正することで、狙点にバシッと命中してくれます。

初速は0.2gBB弾の5発平均で約90.8 m/s (0.82J)と、バリを取る前よりも高くなり、ガスブロハンドガンとしても約90.8 m/sと高めの結果になりました。

KSC USPマッチ 作動
作動性能は、システム7エンジンを搭載しているのでHWスライドが勢いよくブローバックして“ドガッドガッ”と力強くて重みのあるリコイルショックを体感できます。
コッキングしてスライドを離した時やホールドオープンからスライドを戻した時に、スライドが2~3mmほど戻りきらず止まってしまうことがあります。
重量のあるHWスライドなのに対してABSスライドモデルに使用されているリコイルスプリングのままなので、スプリングのテンション・セッティングだと弱くてスライド動きが鈍く、戻りきらず止まってなってしまったものだと思われます。

KSC USP.45 マッチ スライドHW
KSCのUSP.45 マッチ スライドHWは、スタビライザーやマグウェルが装着されているので迫力がありますね。またスライドやスタビライザーはHW樹脂、マグウェルは金属製なので手にしてみるとズッシリとした圧倒的な重量感を表現しています。
ほかにもアンビ化されたスライドリリースレバーやコントロールレバー、マッチグレードのトリガーにマイクロメーター・リアサイトなどカスタムパーツが標準装備されているのもUSPマッチの魅力的な要素です。

当方の個体では、ホップアップパッキンにバリが残っていたりとトラブルもあったのが、少し残念でしたね。


定価: 25,000 円(税別)
全長: 約 245 mm
重量: 約 1,162 g


【関連リンク】
KSC USP.45 システム7
KSC USP.45 タクティカル
KSC USPコンパクト スライドHW
Mトレーディング スーパー P8

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この記事へのコメント

大阪市民
2020年03月15日 23:02
こんばんは!

マッチ購入されたのですね。僕も前回ロットを買いまして少し気になったことがあったので今回の記事を興味深く拝見させていただきました。

スタビ全部の赤HKロゴが左側に寄っていて、今回のロットで正面に改善されているかと思ったのですが、画像を見る限り前回と変わってないようですね(>_<)

もしかしたら実銃も左に寄っているのかもしれませんが…

KSC機種のノッチはいつも金属プレートやピン埋め込みで対処しているのですがたまたまABSばかりでHWやったことないんですよね。HWは硬いけど脆いイメージがあってちょっと穴あけ作業を躊躇してしまうのですが、まるきちさんは何か対策してますか?
まる吉
2020年03月17日 22:05
大阪市民さん
こんばんは

大阪市民さんもUSPマッチをお持ちなんですね。
コメントを頂いてから改めて当方のUSPマッチを見てみました。云われてみるとスタビライザーのHKロゴの位置が僅かに寄っているようにもみえました。

スライドノッチの対処ですが、対処しないとなぁと思いつつ、当方はほとんどしていません(^^;
唯一、HK45のABSスライドモデルはノッチの削れが目立ってきたのでノッチに穴を開けてピンを埋め込んでいます。